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企業価値を高めるには


 企業価値を高めるには継続して競争優位にたつ事業展開をおこなえるかどうかにあります。
また、フリーキャッシュフロー水準の向上とともに、株主への適切な情報開示(IR)や、企業の社会的
責任(CSR)が問われます。
ポイントは、配当(利益)、説明(姿勢)、遵法(ルール)の3つです。

 このような環境のもと、企業はより高いパフォーマンスを株主から求められます。
顧客価値、従業員価値、株主価値の3つのバリューを同時に高めなければならないのです。その努力
の結晶は企業ブランド価値に昇華してゆきます。顧客からみた、「信頼に足る企業」になるのです。

 要約すると、「企業価値の向上←株主価値(株式時価総額)の向上←経済付加価値(EVAプラス)←
営業収益力のアップ←持続的な競争優位の事業展開」になります。究極的には社会ルールを遵守した
「顧客の利益」の実現です。このことは、非上場、中堅・中小企業においても同じです。

 「顧客の利益」の実現には、商品(製品・サービス・組合せの妙)Aから、より良い商品A´へカイゼン
することと、商品B(新ベネフィット)へイノベーションすることの2つの方法があります。
一方、購買のしやすさという観点からは、店舗レイアウト棚管理のカイゼンと、革新的な「売れる仕組み
づくり」の2つがあります。
その内容を機械的な仕組みとして固定(定型化)すれば、前提(環境)に変化がないかぎり、企業収益
を生みだしつづけます。

 しかし、複雑多様化した現代社会では、この前提を覆されること(環境変化)がしばしば起こります。

 継続して「顧客の利益を実現する」ためには、顧客ニーズの変化を組織的にすばやく認識し、想像し、
さらに定型化したうえで、コスト競争力をつける必要があります。

 環境に変化をつくり、固定化する「進化プロセス・マネジメント」のスキルが、いま、求められている
企業の中核能力といえます。

 環境変化で、企業経営の舵取りがむずかしい時代をむかえています。社長室からもっとも遠いところ
に変化の種子が生じるからです。この距離をいかに縮めるかが、課題です。

提言(アクション)は、つぎの3つです。
@顧客、社員をまじえた「コミュニティづくり」を表明します
Aバリューネットワークを構築し、進化への最短ルートをみつけやすくします
B足回りを整備し、変化に強い「全輪駆動型経営」を推進します

■ ともにつくり、ともに生きる時代
企業業績は好調です。とはいえ、たえず変化しつづける事業環境は依然として厳しいようです。
好調なときは問題点が隠れて見えなくなり、課題発見や解決が遅れてしまうとの危機感も耳にします。
わたしたちは、すでに少子高齢化社会にすんでいます。
さらに、生活者の価値観が多様化しているため景気が上向いても、従来型の消費には結びつきにくいのです。むしろ、「ものやサービスの調達に冷静な生活者が登場したのだ」と、いまの環境をとらえなおす必要があるでしょう。

 戦後の横ならび意識がおおきく後退し、個性豊かな時代に入ったのです。
このような社会で成功をおさめるには、顧客や従業員のふるまいをしっかりと注視してゆかなければなりません。そのためには顧客と企業、トップと社員の境界線のとらえ方の見直しが必要です。

 お客さまとともに価値をつくりだす、第一線の従業員とともに企業価値を創出する、「“ともにつくる”
あたらしい経営のあり方」が、課題です。




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